インビザライン・ファースト
インビザライン・ファーストとは、子どもの用のマウスピース型矯正装置インビザラインです。永久歯がすべて萌出していない(乳歯が未だ残っている状態)子どもが治療の対象となります。日本では2019年よりインビザライン・ファーストが普及しています。
インビザライン・ファーストによる矯正治療とは、どのようなものか?
透明なマウスピースを歯に装着し、歯並びをきれいにしていきます。マウスピースは、1日20時間つけている必要があります。食事や歯磨きのときは外しても大丈夫ですが、基本的にそれ以外の時間はずっと装着します。
マウスピースは、約1週間に一度、新しいマウスピースに交換します。マウスピースは形状が異なっており、新しいマウスピースに変える毎に歯が動く設計になっています。
インビザラインとの違いは?
インビザライン・ファーストとインビザラインの違いは、小児矯正と成人矯正の違いを理解することが前提になります。
小児矯正 (準備矯正、1期治療) |
成人矯正 (本格矯正、2期治療) |
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歯列誘導、骨格誘導 | 歯の移動 |
小児矯正(準備矯正、1期治療と呼ばれることもある)は、1つ1つの歯を移動させることは行いません。歯列の幅を広げて永久歯がまっすぐに生えてくるような形を作ったり、出っ歯にならないように上の顎が必要以上に成長しないように誘導したりします。
インビザライン・ファーストでは、1期治療と2期治療の両方を行います。インビザラインは、2期治療のみを行います。
インビザライン・ファーストの対象者・年齢は?
アラインテクノロジー・ジャパン社のWEBサイトによると、インビザライン・ファーストの適応者は以下と定義されています。
インビザライン・ファーストを使用するには、 下記すべての条件が必要です。
- 第一大臼歯が萌出している
- 切歯のうち少なくとも2歯が2/3以上萌出している
- 少なくとも3/4顎に乳歯(C、D、E)または未萌出の永久歯(3、4、5)が2歯以上ある
インビザライン・ファーストの治療期間は?
治療期間は、1~1.5年です。その間、目安として4週間に一度歯科医院に通院します。