叢生（でこぼこ）を抜歯なしで矯正する方法

でこぼこの歯並びの状態を叢生といいます。叢生を矯正する場合、抜歯が必要なことが多いです。どうしても抜歯したくないという方は、IPRや歯列を横に広げることで抜歯なしで矯正することができることがあります。

叢生（でこぼこ）

叢生とは、歯並びがデコボコの状態のことをさす学術用語です。八重歯も叢生の一種となります。重度の叢生の場合、矯正治療に抜歯が必要なことが多いです。

歯の大きさに比べて、顎の大きさが小さいと叢生になってしまいます。3人掛けの椅子に4人が座ろうとするとはみ出てしまうのと同じです。食生活が変化し、顎が小さい方が増えています。これに伴い、叢生の方も増えています。

叢生には、軽度～重度と程度がありますが、重度の場合、矯正治療に抜歯が必要となります。健康な歯を抜くことに抵抗がある方が多いですが、抜歯をせずに矯正治療を行うとどうなるのでしょうか。

抜歯をせずに歯をきれいに並べることは難しくありません。しかし、抜歯をせずに歯を並べると、歯が前に出て、出っ歯のようになってしまうことがあります。元々、出っ歯でなくても、無理に非抜歯で矯正治療をすると出っ歯になってしまいます。

出っ歯は見た目にもよくないですが、かみ合わせという健康面においてもよくありません。

重度の叢生の方は、抜歯が必要であることをお伝えしましたが、中度の叢生の方であれば、抜歯なしで矯正治療を行えることもあります。

歯の表面を削ります。歯は上下14本づつありますので、例えば、1㎜を14本削ると14㎜のスペースを作ることができます。このように、歯を削ることでできるスペースを利用して、歯を動かします。IPRは、削りすぎるとその歯の寿命に悪影響を及ぼしますので、注意が必要です。

IPRで抜歯なしで叢生を矯正することができることがあります。

顎を横に広げることで、顎を大きくする方法もあります。顎を大きくした後に、歯を動かしていきます。